インターネット環境向上のための、フィリピンの取組み―未だ途上か。

出典:Filipino Times

OOKLAのスピードテストグローバルインデックス評価は、世界中のさまざまなインターネット速度データを比較することによって行われます。フィリピンは、2020年4月に行われたインターネット速度テストで、モバイルインターネット速度では調査対象国の139か国中121位、固定ブロードバンドインターネット速度では174位のうち110位でした。


2020年4月に実施されたインターネット速度テスト調査からのOOKLAのデータ

現代は、技術の進歩とより良い生活への革新に満ちていますが、フィリピンは未だ、この機会を最大限に生かせていません。同国の平均モバイルインターネットダウンロード速度である12.09メガビット/秒(Mbps)は、世界の速度30.89 Mbpsを大幅に下回っています。さらに、フィリピンの平均固定ブロードバンドインターネットダウンロード速度である21.00 Mbpsは、世界の速度39.62 Mbpsを下回っています。これらの結果は、信頼性が高く効率的なインターネット接続からフィリピンがまだ遠いことを示しています。


出典:Philippine Primer

なぜフィリピンは依然として「インターネットが遅い国」というレッテルを貼られているのでしょうか?その理由には、基地局が大幅に不足しているという事実があります。基地局の数は、ベトナム70,000以上、中国100万以上と比較して、フィリピンはアジアで最も面積あたりの数が少ないのです。フィリピンには、約6,700万人のインターネットユーザーにサービスを提供する基地局がわずか16,400しかありません。

インターネットが十分に使えない国として認知されているにも関わらず、なぜ未だインフラが不足しているのでしょうか。基地局の構築をしようとする民間部門は、政府によって設定された障壁にぶつかります。一つの基地局を建設するためには、少なくとも25の許可とドキュメントが必要となります。フィリピンの大手通信サービスプロバイダーであるGlobeによると、承認を受けるまでに最大8か月かかることもある、いうことです。この問題を緩和するために政府はどのような取り組みを行っているのでしょうか?


改善のための計画

DICT(情報通信技術局)は、重要書類と許可の処理を7日間に大幅に削減する方策を目指しています。他の取組みとしては、オープンアクセス法案があります。これは、ネットワークの競争を強化し、大規模ネットワークが参入しないエリアでの小規模のブロードバンドプロバイダーを支援し、データ伝送ネットワークに一貫した規制を提供することを目指しています。

アジアで最も遅いインターネット回線を持つ国でありながらも、OOKLAによれば、2019年から2020年にかけてフィリピンのインターネット速度は著しく向上したということです。モバイルインターネット速度で9.92%、固定ブロードバンドインターネット速度で40.75%も増加したのです。さらに、プロバイダーであるMislatel Consortiumの参入によりインターネットはもっと手頃な価格で提供されるでしょう。同社は、高速で信頼性が高く、安全で、手頃な価格のサービスを提供する3番目の大手電気通信会社です。



Rodrigo Duterte 大統領と全国電気通信委員会(NTC)の Gamaliel Cordoba 委員(左端)および情報通信技術長官 Gregorio Honasan II(左から2番目)は、2019年7月8日にマラカナン宮殿で開催された式典で、Mindanao Islamic 電話会社(Mislatel)の Dennis Uy 氏に公共利便性と必要性の証明書(CPCN)を授与しました。ALFRED FRIAS/プレジデンシャルフォト


この記事は、PH efforts for a better Internet Experience – Are we there yet? の日本語訳です。


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更新:2020年06月24日