ZOOMでオンライン工場見学 体験会



オンライン工場見学セミナー

本日、神奈川県大和市の熱処理 武藤工業様のご協力をいただき、オンライン工場見学の体験会を実施しました。オンラインでの商談が増えていくなか、製造業・工場が持つ現場力を伝えていくためには、商談のみならず、「現場もオンラインで見せる」ことが大切だと思います。でも、そうは思っていても、オンライン工場見学を私達自身が体験したことがなく…、同じくオンライン工場見学に関心を持たれている武藤工業様にご協力いただき、さまざまな実験を一緒にさせていただきました。ありがとうございます!

オンライン工場見学


オンライン工場見学とは?

オンライン工場見学とは、インターネットを通じて実際の現場をお客様に見ていただき、説明をしたり質問に答えたりする場を持つことです。オンラインミーティングや商談と違う側面があります。動き回りながら説明をしないといけないですし、工場は音が大きいですからどのように外部の音をマネージするかなど、「オンライン商談」はできても「オンライン工場見学」にはまた異なるノウハウが必要だと思っていました。

私達がイメージする「オンライン工場見学」には、3種類があります。

1.商談の後に、現場を見ていただく。
オンライン商談の後に、そのままカメラを現場へ移し、工場設備や品質管理体制などについて説明をします。商談とともに行いますので、見ていただくのは特定の見込み客です。

2.従来の工場見学を、オンラインで行う。
これまで希望者に工場見学を行っていたことを、オンラインで行います。希望者がいれば工場見学を提供しますので、いなければ行いません。

3.不特定多数に工場見学を行う。
これは、今までほぼ行われていません。日時を決め、オンライン上で申し込みを受付け、不特定多数に工場見学をオンラインで行うものです。積極的に見込み客を開拓していこうという動き方ですが、ビフォーコロナでは、ほぼ前例がありません。今後、展示会の開催が不透明な中、この「不特定多数を相手にしたオンライン工場見学」が見込み客開拓のために有効なツールではないか、と考えています。




オンライン工場見学で何を見ていただくのか?

オンラインに限らず、お客様に工場を見ていただくときは、2つの目的があると考えています。

自社の強みを伝える

一つめは、自社の強みを伝えることです。強みを文章で書くことは簡単です。例えば、武藤工業様は、熱処理でも多品種少量が得意であり、さらに、機械加工から受注して「熱処理後の品質」に責任を持つということがコンセプトとしてあります。精密に機械加工を行っても、その後の熱処理がうまくいかなければ、部品の最終品質としてはNGですよね。武藤工業様では、図面だけ投げれば、材料調達、機械加工、熱処理まで行い、熱処理後の部品品質がきちんと図面通りであることに責任を持つことが特長としてあります。

しかし、こう文章で書かれても「なぜそれが、実現可能かのか?」根拠やエビデンスが知りたいと思うでしょう? それらの答えは、やはり現場にあるのです。自社の強みがなぜ実現可能なのかを、現場を見ていただくことを通じて伝える必要があります。

顧客の中にある課題を顕在化させる

工場見学の目的のもう一つは、質問を引き出すことです。技術分野において、自身の課題をはっきりと認識していることはとても少ないと思っています。では、どのようにして自身の課題に気づくのか?そのためには、トリガーとなる情報のインプットが必要です。今回は熱処理ですが、「現場のプロ」の説明に触発されて、自身の課題解決の糸口となる質問に気づく、ということがあるでしょう。

そう、実際のところ、オンライン工場見学で見ていたくのは「設備」ではないと私は考えています。設備は、設備一覧を見れば分かります。その企業の特長を特長足らしめているもの、そしてそれがどのように顧客の課題解決につながっていくのか、そういうディスカッションの糸口を見つけていくことが目的だと考えています。

本日気づいたことをまとめます。「思っていた以上に良かった!」です。




会社概要のプレゼンからスタート

オンライン工場見学

相手にもよりますが、オンライン工場見学は、会社概要のプレゼンからスタートした方が良いでしょう。そのために、5分くらいで説明ができる会社概要資料をパワーポイントなどで準備されるのが良いかと思います。この会社概要がどうあるべきかは、また別記事で書きたいと思います。

会社概要から始める理由は、みな忙しいので、「ホームページを隅々まで読んでいる人はいない」からです。ホームページから問い合わせがあると「もう知っているだろう」と思うかもしれませんが、読んでません。ホームページの「一人あたりページビュー」(ひとり何ページ読んだか)はだいたい5ページ、熱心な人でも8ページ程度です。自社Webサイトに50ページあった場合、1割しか読んでいないことになります。

それが普通の状態ですので、あらためて、自社の特長などを解説しましょう。




複数台のデバイスからZOOMに近距離でログインしてもハウリングしないのか?

オンライン工場見学では、最初はプレゼンを行うためにノートPCなどでZOOMを使い、その後、現場にいくためにスマートフォンに切り替えるなど、複数のデバイスが必要になります。しかし、少し実験してみると分かりますが、ZOOMにログインしているマシンが近距離に2台以上あると、音がハウリングし、キーンと反響して聞こえます。お客様に不快な思いはさせたくないですよね。今日分かったことは、全てのデバイスでイヤフォンやヘッドセットなどを接続していれば、ハウリングを起こさないということです。

パソコンを使ってプレゼンした後、スマートフォンに切り替える際には、あらかじめイヤフォンを接続しておくことで、不快なハウリングを防ぐことができるでしょう。




現場での大きな音はどうマネージするのか?

オンライン工場見学

熱処理の現場では、蒸気を抜く音などかなり大きな音がしまして、現場にいた私が、他の方と話をするときも、声をあげて話さないといけないほどでした。しかし、リモートで工場見学に参加されている方からのフィードバックでは、「うるさくない」ということでした。

スマートフォンを使用し、イヤフォンを接続して行いましたので、イヤフォンのノイズキャンセリング機能は意外と優れているのだと分かりました。同じように、手ブレに関してもほぼ問題ありませんでした。iPhoneには加速度センサ入ってますので、手ブレには強いのでしょうか。スマートフォンがオンライン工場見学には素晴らしい代物だと再認識しました。




スポットライトビデオで特定の画面を固定する

ZOOMの設定では、話している人の画面が大きく表示されてしまいますが、工場見学中は、工場内を写している画面を固定して大きく表示しておきたいものです。ホストが「固定して表示したい映像」を右クリックして「スポットライトビデオ」を選択することで、参加者全員の画面を工場見学の画面に固定することができます。




複数人でオンライン工場見学をマネージしたい

工場見学を行う人を2人以上にする場合、二人がそれぞれZOOMにログインすると音がハウリングするという問題があります。その場合でも、それぞれがイヤフォンを接続することで影響ありませんでした。イヤフォンはワイヤレスでもOKです。「それぞれスマホでZOOMにログイン+ワイヤレスイヤフォン使用」をすることで、現場サイドで複数人で工場見学の案内が可能でした。



わたしが事前に心配していたのは、下記のようなことでした。
・工場の外部音がうるさくて参加者とコミュニケーションできない
・スマホの手ブレがひどくて、参加者が見ていて気分が悪くなる
・画質が悪くてよく見えない

しかし、これらの問題はほぼありませんでした。 武藤工業様も「想像以上に使えそう」と思っていただいて、良かったです!近々オンライン工場見学の参加者を募集されると思いますので、またご案内いたします。 弊社では、DIAgateにてオンライン工場見学の勉強会を開催していきますので、ご興味ある方はぜひお問い合わせください

ZOOMの設定については、オンライン工場見学をWebサイトで案内したい製造業のための無料コード配布をご覧ください。

投稿者:
更新:2020年07月15日