英語圏でのキーワード需要を調査する、英語SEOはじめの一歩

製造業の英語版Webサイトで英語SEOを行おうと思ったとき、日本語以外の検索キーワードについて調査する必要がでてきます。海外ユーザーにアプローチしようと思ったとき、まず、自分達の製品・技術に魅力を感じてくれる人がどこにいるのか? どの国に、どのような悩みが存在しているのか、知る必要があります。日本製はそのままでは対象国によっては非常に高価ですから、競合製品の価格帯を調べることも重要ですね。

今回は、英語でのSEO、検索需要を調査する際に役立つツールをご紹介します。

1.Googleの地域設定を指定国に変更してレビューを調査

Googleのホーム画面右下の「設定」→「検索設定」より、地域の設定ができますので、市場調査を行いたい国を設定します。さらに「言語」を進出先の言語に設定します。この設定により、現地でGoogleを使用している時と同じ環境で検索エンジンを利用することができます。キーワードとして「商品 + reputation」や「商品 + review」と検索することで、現地での商品ニーズをリサーチできます。

Googleの地域設定

画像) Googleの地域設定


2.Googleトレンドで、どの国に需要があるかを知る

Googleトレンドでは、国ごとの検索トレンドを調べることができます。例えば「made in japan」というフレーズがどの国で最も検索されているかを見てみると、Myanmar、Singapore、Philippines…と分かります。複数の単語で比較ができるため、made in Japan、Japan productsなど、どのような国で、どのような単語が使われているかも調査できます。

Googleトレンドで国ごとの検索トレンドを知る

画像) Googleトレンドで国ごとの検索トレンドを知る

他の例としては、弁護士を表す単語として、attorney、それからlawyerという言葉があります。Googleトレンドでそれぞれの単語が使われている地域を見ると、違いがあることが分かります。

attorneyとlawyer

画像) attorneyとlawyerの地域での使用の違い


3.Googleサジェストからニーズを知る

検索キーワードがニッチでGoogleトレンドにデータが出てこない場合は、Googleサジェストが便利です。「製品名/業界名 + made in」や「製品名/業界名 + in」などをタイプすると、サジェストに国、地域、企業名などが表れます。画像は工業用ブラシ(industrial brushes)についてのサジェスト。インド、メルボルンなどの地名が現れます。

韓国コスメのように、国としてのブランドになっている、その製品・技術に強い会社がその国に存在している、その国内でニーズが非常に高まっているなどを示唆しています。industrial brushesの場合、非常に優れた会社がUK、オーストラリア(melbourne)に存在していました。

Googleサジェストで国へのニーズを知る

画像) Googleサジェストで国へのニーズを知る


4.競合サイトから人気キーワードを知る

海外の競合サイトが見つかれば、そのサイトに対してどのようなキーワード、どのようなページが人気かを調べることで、ユーザーニーズの理解を深めることができます。競合サイトをチェックするツールとしては、一例としてSpyFuがあります。人気の検索キーワード、人気ページ、キーワードの月間検索数などを調べることができます。

SpyFuで競合サイトがどのような検索キーワードでユーザを獲得しているかを知る

画像) SpyFuで競合サイトがどのような検索キーワードでユーザを獲得しているかを知る


5.地域を指定できるキーワードツールを利用する

国を指定できるキーワードツール、例えばWordtrackerでは検索ソース(Google、Amazon、YouTubeなど)や国を指定して、キーワードごとの検索ボリュームやCPCをチェックできます。日本語でも同じですが、一つのことを表すのに複数の類語があります。また、toursとtourのように複数/単数形は、現在のところ異なるキーワードとして認識されています。類語や複数/単数も含め、狙い易いキーワードを探すことに役立ちます。

Wordtrackerでは検索ソースと国を指定してキーワード調査ができる

画像) Wordtrackerでは検索ソースと国を指定してキーワード調査ができる


英語サイトを持った場合に、確認しておきたいこと

英語サイトを作成した際、特に日本語と英語が混じっている、jpドメイン下で英語ページを作成した場合など、そのサイトの言語・地域が正しくGoogleに伝わらない場合があります。正しく伝わらないと、海外からの検索結果に正しく表示がされません。 そのサイトの地域と言語をGoogleがどのように見ているかは、Search Console上から確認できます。

インターナショナル ターゲッティング「言語」タブ

画像) インターナショナル ターゲッティング「言語」タブ

地域と言語の設定は、hreflangアノテーションによって行います。hreflangタグが記述されていなければ、言語の指定ができていません。

インターナショナル ターゲッティング「国」タブ

画像) インターナショナル ターゲッティング「国」タブ

このサイトはjpドメインで作られている英語サイトのため、国は日本に紐付けされています。日本国内を対象に英語ページを持っている状態では、適切なターゲッティングが行われていないことになります。

hreflangタグでは、ページの内に <link rel=”alternate” hreflang=”lang_code” href=”url_of_page” /> を追加して、ページの言語や地域ごとのすべてのバージョンをGoogleに知らせます。

● lang_code:このページが対象とする言語や地域のコード
● url_of_page:指定した言語や地域向けのページURL

hreflangは、お互いがお互いのバージョンにリンクし合うことで機能します。(他サイトからの勝手な利用を防ぐため)。必ず自身のバージョンへのリンクも書きましょう。


英語圏でのキーワード需要を調査する まとめ

海外マーケットというと、国もユーザー像も「ぼんやり」しているところからスタートします。良くわからないからとりあえず英語サイトを作ろう、とりあえず商品をモールに出そう、となります。スピード感をもって行えるのでしたら、それも悪くないでしょう。しかし、少しリサーチするだけでも、国ごとの違いや、検索キーワードごとの市場規模の違いが見えてきて「ぼんやり」を「具体化」することに役立ちます。

更新:2019年12月02日