フィリピンのアバカ産業が乗り越えるべき課題

アクランのアバカ農家の人々
アクランのアバカ農家の人々

フィリピンはいまだに世界最大のアバカ輸出国ですが、当然、これは競争により決められます。インドネシアやコスタリカはアバカ輸出においてフィリピンに急速に追いつこうとしています。さらに、フィリピンは大量生産を行っているにも関わらず、安価なためエクワドルからアバカを輸入をしています。もしフィリピンがアバカビジネスでトップを維持したいのであれば、ペースをあげ、機械や政府から提供されているプログラムの刷新が必要になるでしょう。


エクワドルの剥離機械によるアバカ加工
エクワドルの剥離機械によるアバカ加工

フィリピンに追いつこうとしている国々を牽引している顕著な事実は、彼らは急速にアバカ生産を工業化しているところです。エクワドルは多くのアバカを生産している為、私たちにアバカを輸出しています。さらに生産量が増えれば、低価格で輸出することができます。エクワドルと同様にインドネシアやコスタリカはアバカを農園のような環境で育てているので、より多くアバカを生産し、低価格での輸出が可能なのです。フィリピンでは小規模な環境でアバカを生産しています。


サント・トーマスとダバオ・デル・ノルテのアバカ農園
サント・トーマスとダバオ・デル・ノルテのアバカ農園

収穫されたアバカ繊維とパルプのほとんどが輸出されています。利益の点においては重要な一方で、フィリピン内で産業そのものを持続させる最良の道ではないかもしれません。アバカが輸出されると、利益の大半が買い手を探してきた貿易業者の手に渡ります。地元の農夫たちは貿易業者から少ししか儲けを得ることができません。アバカ作りを維持する為には、フィリピン政府が地方自治体を通して地元のアバカ手工芸業を強化する計画を実行するべきです。そうすると地元の農夫たちは地元の貿易業者からもっと利益を得られます。アバカ作りを維持するだけでなく、貿易業者にとっても、また最も大切な農夫たちにとっても利益があるというバランスを保つことが必要です。やはり、農夫たちが種まきから収穫、加工をするために力ずくで努力をしているのです。


アバカ繊維生産
 DAーPRDPの支援を受けたアバカ繊維生産とマーケティング企業であるARBEMCO

PhilFIDAはアバカ協同組合を強化する為の計画を準備していると発表しています。そのためには政府からの十分な支援と資金が必要です。 PhilFIDAはフィリピンアバカロードマップ2018-2022を準備しており、 これはアバカ産業を効率的かつ高収益なものとし、生計が立てられるようにするための戦略と計画の概要です。この計画で PhilFIDAは、プランテーション施設でのアバカ農業を拡大し、農業に必要な苗の量を十分に満たすために、より多くのアバカ苗床を設立することを目指しています。


Purok 6 Norte Don Carlos Bukidnonの養殖園にあるアバカの苗
Purok 6 Norte Don Carlos Bukidnonの養殖園にあるアバカの苗

PhilFIDAによると、輸出されているアバカの質は下がってきています。これは農業と加工時での選別システムが劣っているからです。これが計画では生物学者や農業技術者に権限を与える理由です。 彼らは苗木を育てるのに非常に役立ち、農民が健康なアバカを栽培して高品質の繊維とパルプを収穫できるようにするでしょう。


Abaca

これらのすべての方針は、フィリピンがさらに大量に、素晴らしい品質で、かつ価格を抑えたアバカを作るために行われています。挑戦を忘れず、前向きで持続できる解決策を考えることで、アバカ産業は儲かり続けるでしょう。


この記事は、Challenges the Abaca Industry in the Philippines Must Overcome の日本語訳です。

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更新:2020年07月25日